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爪がへこんで先が反ってしまう「スプーン爪」の治し方とは!?

産後、爪の異常に気がつく

私は40代の主婦です。30代の頃、ちょうど出産をした後くらいの時期ですが、あるとき左手の人差し指と中指の爪が反り返って変な形になっているのに気が付きました。他の指の爪は普通なのですが、なぜかその2本の指の爪だけが形が変わっているのです。

でも特に痛みを感じることもなく、生まれたばかりの子どもがいて忙しかったこともあり、しばらくはそのまま放っておきました。爪の形が急に変わったのは不安でしたが、子どもを連れて病院に行くのは大変ですし、そのうちまた健康な爪に生え変わっていくだろうと思っていたのです。

日常生活に影響が出始めた

しかし爪が反り返っていると、日常生活の中で何かと不便が生じてきました。

たとえば、着替えの時は爪が衣服に引っかかって洋服の生地に傷を付けてしまったり、子どもの世話をしている時に爪の反り返った先の部分が子どもの肌を引っかいてしまったこともありました。一度は、何かの拍子で家の柱に爪を引っ掛けてしまい、爪がはがれそうになってしまったことも…。

これではいつか本当に爪が剥がれてしまうかもしれない…。子どもにもケガをさせてしまうかも…。

足の爪なら靴下を履くことで予防できますが、手の爪ではそういうわけにもいきません。そこでとうとう思い切って病院を受診することにしました。

皮膚科を受診する

事前に市の総合病院へ問い合わせ症状を説明したところ、皮膚科で診てもらえるということが分かりました。

幸い近所に行きつけの皮膚科があったため、子どもは母親に預けその皮膚科をさっそく受診しました。

病院での診断は、鉄欠乏で起こるという、通称「スプーン爪」でした。正しくは「匙状爪(さじじょうつめ)」というらしいです。

匙状爪とは

 

スプーン爪の原因は鉄欠乏症らしい

このスプーン爪になる一番の原因は、鉄欠乏症だそうです。他にも物理的な刺激が加わることでなってしまうケースもあるようですが、私の場合は出産してまもない時期で授乳もしており、栄養不足になっていることが原因ではないか、という話でした。授乳中の女性は、母乳の方に栄養が取られてしまうことから栄養バランスが崩れやすく、鉄分の不足もそれが原因だろうと言われました。

しかし私はもともと10代の頃から貧血気味の体質で、献血も断られてしまったことが何度もあるくらいなので、そういった体質も影響しているのだと思いました。

またこのころはよく口内炎にも悩まされていました。治ったと思うとまた新しいものが出来る、といった調子で、いつも口の中に不快感があるような感じでした。実はこの口内炎も、鉄分の不足が関係しているというのです。まさに出てくる症状のすべては、鉄分不足、ひいては体全体の栄養不足から来るものだったようです。

口にするものに気を配る

血液検査も行い、病院では鉄剤が処方されました。また、育児で忙しいだろうけど、普段の食事にもっと気を遣って鉄分を多く含んだ栄養価の高いものをたくさん食べるようにと指導されました。お母さんの体が栄養不足になると良い母乳も作れないよ、と言われてしまいました。確かにその頃は忙しさにかまけて適当な食事で済ませていたことも多く、大変反省しました。

またこのスプーン爪は、爪の切り過ぎも良くないとのこと。特に爪の両脇をあまり深く切り込み過ぎないようにと注意されました。

症状の軽い人だとそれほど反りは大きくないようですが、私の場合は見た目ですぐに「これは異常だ」と分かるほど反り返っており、よくよく見ると他の指も何となく反り返り気味になっていました。他の指の爪まで大きく反り返ってしまったら、生活にもっと支障が出てしまう…と焦り、処方された鉄剤をしっかり飲み、食事にも気を配るようになりました。

鉄分の多い食材をピックアップしてみた

鉄分の多い食材というと、やはりレバーかな?と思いましたが、調べてみたところ、レバー以外にも牛肉、豚肉、鶏肉などほとんどの肉に鉄分が含まれていることを知りました。とは言え、一番鉄分の多く含まれている食材は「豚レバー」で、100g中に鉄分が13㎎も含まれているとのこと。次に「鶏レバー」が9㎎、そして「牛レバー」が4㎎と続きます。

やはりレバーが一番いいんだ…と思いましたが、レバーというのはなかなか食卓に出しづらい食材です。よっぽど好きな人でもない限り、週に1度も食べたら十分ではないでしょうか?私も夫もあまりレバーが好きではないので、そんなにレバーばかり食べるのにも抵抗があります。

でも、鉄分は肉類だけに含まれるわけではないんですよね。魚介類や野菜にも物によってはかなりの鉄分が含まれていることを知りました。

例えば、魚介類で多いものには、「アサリ」に3.8mg、「ホタテ」に2.2mgなど。野菜では、「パセリ」に7.5mg、「大根の葉」に3.1mg、「小松菜」に2.8mg、「枝豆」に2.7mgなど。パセリに7.5㎎も含まれていることにビックリしましたが、よく考えたら100g中の値なので、パセリでは鉄不足の解消は難しそうです…。

大根の葉や小松菜に意外に多く含まれているので、これらの葉物類なら味噌汁などに入れれば一度にたくさんの量を食べられますし、普段の食事にも取り入れやすい食材なので便利だと思いました。

さらに、インスタント食品やジャンクフードを食べることも出来るだけ減らしました。これらの食品はエンプティカロリーといって、カロリーばかり高いのに体に必要な栄養はほとんど含まれていないからです。体は口から食べたもので出来ています。健康にとって食事がいかに大切か身に沁みました。

時間をかけて身体を再生した結果

病院へ行ったのはその初回のみです。あとは上に書いたように食事を改善する努力をしたり、病院から処方された鉄材を飲み切ったあとは、ドラッグストアで鉄分のサプリメントを買って来て飲んでいました。

この爪の病気は特に即効性のある治療法があるわけではないので、長い目で見て体質改善をして行かなければ、このスプーン爪を治すことはできません。結局、栄養不足を解消して体の調子を整えていくことが、鉄分欠乏症を改善し、健康な爪を作っていくわけですね。そして、その後もそういった健康的な生活を送ることで、このスプーン爪になることを予防できるのです。

実際、鉄欠乏症でこのスプーン爪の症状が出て来るというのは、鉄分の欠乏がかなり深刻な状態になっている表れだとか。体質改善が必要になってくるので、治療には時間がかかるということでした。これまでの不摂生がこの症状を招いたので、自業自得です。なので、このあとしばらくは、この爪のまま少し不便な生活を送っていました。

爪の生え変わりとともにスプーン爪は完治

結局、爪の形が自然に元に戻ることはなく、完全に爪全体が生え変わってようやくこの厄介なスプーン爪を治すことが出来ました。生え変わって来た爪はちゃんと普通の形をしており、途中の段階ではその境い目が見た目にしっかり分かるほどでした。

爪が完全に生え変わった時は本当にうれしかったのを憶えています。ちゃんと栄養が体の隅々にまで行き渡っているんだな…と思いました。その後、スプーン爪は一度も再発していません。鉄剤は、その後2年くらいは飲み続けましたが、今はもう飲んでいません。食事を気を付けるようになったせいか、それ以来あまり口内炎も出来なくなりました。

また、なんと献血もようやく出来るようになったのです。これには驚きました。前は、何度試みても毎回断られていましたから。

爪というのは、その人の体の状態を表しているとも言えます。爪に異常が生じた時は、爪だけでなく必ず体のどこかに問題が生じているのです。なので、たかが爪と思わず、異常を見付けたらすぐに原因を調べ、必要なら病院へ行って受診することをおススメします。一人で悩んでいても何も変わりません。面倒でも、専門家に一度診てもらえば、一発で原因が分かり効果的な治療法を示してもらえるのです。

足ならともかく、手の爪は周りの人の目にも触れやすいので気になりますよね。周りの人にも不快感を与えてしまうことにもなり兼ねません。元の健康な爪を早く取り戻すためにも、異常に気付いたらすぐに対処をするようにしましょう。

※ご注意

当サイトに掲載されている体験談は、実際に爪の病気を経験したことのある方から募集したものです。
ですが症状や治療期間、治療方法は個人差がありますので、あくまでも参考程度にして下さい。
爪や皮膚に違和感を感じましたら専門医の受診をおススメします。

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