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爪先の細いハイヒールを履き続けた結果ひどい巻き爪に

現在、30歳の私(女性)は23歳の時、爪の病気になりました。その病気とは、爪が内側に巻き込まれる、いわゆる巻き爪でしたが、軽いものではなくかなり酷い症状にまで発展しました。

社会人として働き始めハイヒールの毎日

ちょうどその年の春に新社会人としてデビューしたのですが、巻き爪を発症した季節は冬でした。

商社に就職が決まった私は、その会社で営業として働くことになりました。

営業の仕事では、既存の得意先廻りや新規取引先獲得のため毎日外に出ており、よく歩いたものです。昼ご飯も摂らず、一日8時間は歩いていたこともあり、とにかく足を使いました。

その当時、履いていた靴のタイプはハイヒールのパンプスでかかとの高さが5センチ程あり、先の尖ったものでした(リクルートスーツに合わせてスーツ店で購入した一般的なものです)。

しかし、就職するまでまともにハイヒールを履いたことなどほとんどなかった私にとって、初めの数日間は地獄のようでした。
先の細くなったタイプなので、爪先は圧迫され、小指がトマトのように真っ赤に腫れあがり、かかと付近には靴ずれも出来ました。

そのため、中敷き(靴のリペア専門店で購入したもの)を敷いてみると、かなり楽になったような気がしたので、そのまま同じ靴で仕事をしていました。とはいっても、痛みは若干感じたままで働いていました。

爪の先に異変を感じるようになった

爪先に異変を感じ始めたのは、仕事を始めて半年程した頃でした。

相変わらず爪先に若干の痛みを感じながら働いていた私ですが、特に目立った問題もなかったので、普段はプライベートではかかとが無く歩き易い靴を履いていたのですが、プライベートでもハイヒールを履くようになりました。

季節が秋口になると、ロングブーツが流行り出し、私もロングブーツで先の尖ったものを履き始めました。

ヒールも8センチくらいと高めで、歩きにくさはありましたが、脚が長く見えるし防寒にもなるので気に入っていました。また、私は背が少し低めなこともあり、ハイヒールを履くと背も高くスタイルも良く見えるのも、ハイヒールを履き続けた理由です。

ただ、長時間履いていると足の浮腫みが酷くなり、ただでさえブーツの奥で詰まっている爪先は更にきつくなっていきました。それでもハイヒールの見た目が好きで履くことをやめなかった私ですが、それが大きな間違いでした。

仕事中もプライベートでもハイヒールを履いていると、痛みが徐々に大きくなっていきました。
仕事の外廻りでも夕方になると足を引きずらずにはいられない程、痛みは酷くなりました。爪先の見た目も段々変化していき、当初普通の形だった爪ですが、次第に親指の爪の両サイドが内側に丸まってきて肉にくいこむようになっていきました。

これまでにも、おろしたての靴を履いた時などには軽い巻き爪の症状を経験したことがあったので、初めはあまり気にしていませんでしたが、巻き爪はどんどん深くなり、親指のサイドの肉に爪が刺さって血が出る程になりました。

仕事の忙しさや「たかが巻き爪」という軽い考えから、病院に行こうとしていなかった私ですが、痛みに耐えきれずとうとう皮膚科に行きました。

複数のことが原因で巻き爪となっていた

皮膚科の先生によると、それまでハイヒールに慣れていなかったのに無理矢理履き続けていたことや、特に先の細くなったデザインのものを継続して履いていたことで巻き爪が引き起こされたとのことです。

そして、普段の私の爪の切り方にも問題があると先生は指摘しました。私はそれまで爪を切る時は結構深くまで切るようにしていました。それは、面倒な爪切りの頻度を減らすためと、爪を深く切ると何だかすっきりと気持ち良いような気がしていたのでやっていたことですが、それが巻き爪を助長させていたようです。

爪は本来なら皮膚の周りに沿って伸びるのですが、私の場合、爪先を靴で圧迫していたため、爪が押されて皮膚の中にくいこむように伸びていき、巻き爪が酷くなったのです。

しかも私はしばらく放置していたこともあり、症状が結構重く、病院では消毒と爪の上からアーチ状に針金を通し、爪が皮膚に沿って伸びるよう矯正することになりました。
針金を通すのはかなり痛く、見た目も痛々しく、爪先を外には見せられないくらいでした。

皮膚科で3か月かけて治療

皮膚科での治療は全部で5回受け(3カ月かかりました)。その間ずっと爪先を圧迫しない靴を履いて過ごしました。

それでも治療を受けてからすぐの頃はまだ巻き爪の痛みが大きく、それに加えて矯正用の針金の痛みもあったため、歩くと親指に心臓があるかのようにドクンドクンと血流を感じたり、そこだけ火照って熱く感じたりする程でした。

歩く時は親指に力を込められないため、しっかりと踏ん張ることが難しく、電車等の揺れで転びそうになったり、早歩きや走ることが出来なかったりして、何かと不便な日々を過ごしました。

また、普段家にいる時も、靴下でも指が圧迫されると言われたので、なるべく裸足でいるよう心がけました。冬から春になるまでの時期だったので、もともと冷え性の私の足は、氷のように冷たくなってそれも辛かったです。

また、治すために爪の切り方も変えました。それまでは、爪の両サイドの角を丸く切り取り、角がなくなるように切っていたのですが、先生の教えで角を残し、上から見ると四角形になるように切りました。伸びた爪の白い部分も全部切るのではなく、少し長さを残して切るようにしました。

治療の効果で症状が改善されてきた

そのような状態でしばらく過ごしていると、伸びてくる爪の形に変化が出てきました。両サイドが肉に入り込みカーブの強かった親指の爪は、前から見ると徐々に緩いアーチ型に広がっていき、皮膚の上に爪が乗るようなかたちで生え始めました。

皮膚に爪が刺さるように生えていた時は、その周辺の皮膚の色は、あざのように青白くなっていたのですが、その色も段々と健康的な肌色になっていきました。

爪の内部で起きていた内出血もなくなり、凹凸のあった爪の表面も滑らかになっていきました。そして何よりも、歩いている時の痛みが格段に減り、親指でしっかりと地面を踏みしめながら歩くことが出来るようになりました。

5度目の通院で、先生からはほぼ完治していると言われましたが、それでも再発が心配だった私は、爪先が細い靴を避けるようになりました。仕事で履いていたハイヒールはやめ、爪先が丸くてヒールは2、3センチ程の靴に変え、プライベートでもなるべくヒールが無くて爪先に負担のかかりにくいものを選ぶようになりました。

自分の足に合う靴が一番の巻き爪対策

靴を変えてから、確かに爪先が細く高いハイヒールの靴を履く女性の姿を見ると、綺麗で羨ましく思いましたが、巻き爪の耐え難い痛みや治療の辛さを考えると、自分の足に合った靴を履くことがどんなに大切かと思うようになりました。

また、営業の仕事では、ハイヒールだった時は午後には足が浮腫みパンパンになって「とにかく座りたい」という思いで仕事に集中出来なくなることも多かったのですが、靴を変えてから一気にはかどるようになりました。

とはいっても、運動靴で営業をしていたのではなく、底がフラットな靴でもデザインが女性らしいバレエシューズのようなものにし、ハイヒールを履かなくても足元のお洒落を保つよう試行錯誤しました。その甲斐あってか、それから何年も巻き爪は再発せず、快適に過ごすことが出来ています。

今では、巻き爪だった時には楽しむことが出来なかった、ペディキュアをしたり、サンダルを履いて足を見せるファッションも楽しむことが出来ています。今でももちろんお洒落な靴は大好きですが、足に合うかどうかを重視して買うようになりました。

巻き爪経験者の写真と声

巻き爪経験者の写真と声

 

※ご注意

当サイトに掲載されている体験談は、実際に爪の病気を経験したことのある方から募集したものです。
ですが症状や治療期間、治療方法は個人差がありますので、あくまでも参考程度にして下さい。
爪や皮膚に違和感を感じましたら専門医の受診をおススメします。

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